生活保護受給中のキャッシングはダメ!正しい借入れ先をご紹介
生活保護を受給中のキャッシングは可能なのか・・・可能不可能を考える前に、実はキャッシングしても何もメリットがありません!
今回はキャッシングすることによるリスクと正しい借り入れ先をご紹介!
「生活保護を受けているけど、キャッシングしたいなあ」
このように考えている方って、意外と多くいらっしゃいます。
生活保護を受給中でもキャッシングは可能ですが、全くメリットがないことをご存知ですか?
実はキャッシングした金額分、生活保護の受給額は減らされてしまいます。それどころか生活保護の受給が止められてしまうリスクも…
メリットがないにも関わらず、「審査で嘘をつけばキャッシングできる」「クレジットカードのキャッシングを利用する」など無意味なキャッシングを促す内容が多く紹介されており、正しい情報を得るのは苦労しますよね。
そこで、当サイトでは今回、生活保護中のキャッシングについて徹底調査。そこからわかった生活保護中のキャッシングにおけるリスクと、どうしてもお金が必要な時の正しい借入れ先をご紹介。
ここを見て頂けば、本当にお金に困っている時に役に立つ、正しい借入れ先を知ることができます。
それでは早速見ていきましょう!
大きなリスクが!生活保護中でのキャッシングは避けよう
ここでは生活保護を受けている時、キャッシングを避けた方がよいことを説明していきます。
実際生活保護中のキャッシングは、法律上禁止されていません。ではなぜ避けたほうがよいのか?
それは冒頭で述べた通り、生活保護を受けている時にキャッシングを行うことによって、受給が止められる可能性があるからです。
前提として、生活保護を受けている人は、生活保護法という法律に従わなければなりません。この法律には、下記のような記載があります。
生活保護法第60条
被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。(※1)
(※1)生活保護法 より引用
この法律に、「支出の節約を図り」という記述があります。
つまり生活をしていく上で、節約しなければならないという意味になります。
そこから考えると、キャッシングはどう考えてもこちらの内容に合っていない行為となります。
よって、認識として「キャッシングは法律で禁止されてはいませんが、認められていない」と考えて頂くのが正しいです。
クレジットカードのキャッシングはどうなのか?
ここで「生活保護を受給する前に契約したクレジットカードで、キャッシングを行うことは可能なのかな?」と思う方もいらっしゃると思います。
クレジットカードを所有し続けることは認められていますが、キャッシングは認められていません。ショッピング枠の利用についても同様です。
こちらのキャッシングにおいて「法律で禁止されていないから、認められていなくてもお金を借りちゃおう!バレなきゃ平気でしょ?」そう考えているあなたは要注意!
生活保護を受給している方は、定期的にケースワーカー(生活保護の人を管理している人)の訪問があります。
この訪問時に、何が行われるか。それは生活保護を受給してから購入したものや生活全般のチェックです。
もし隠れてキャッシングをして、購入したものが見つかろうものなら、受給が止められることもあります。キャッシングをしないことを強くおすすめします。
ここまでで生活保護中のキャッシングが、いかにリスクを伴うかが分かって頂けたかと思います。
しかし、生活保護を受けている方で、どうしてもお金が必要な状況に陥ることもあるでしょう。
ではそんな時はどうすればよいのか?
正しいお金の借り先を次で紹介していきます。
保護を受けている時どうしてもお金が必要になったら?
ではここでは、どうしてもお金が必要な時の正しい借り先を紹介していきます。
と、その前に。どうしてもお金が必要な状況は下記のパターンに入ることが多いのではないでしょうか?
■子供を学校に通わせたいが、学費を払えない
■突然病気になってしまい、医療費が必要
■生活費がどうしても足りず、その日の食費もない
これ以外の娯楽等の理由で、キャッシングをしようと考えているあなたは、もう一度考え直すことをおすすめします。
生活保護を受けている時点で、自立して生きていく収入がないと判断され、国からお金を支給されています。その中で本当に娯楽にお金を使うべきなのか、使ってもよいのかを考えましょう。
話は戻りまして、先ほどのパターンに当てはまる人へ適した借り先。それは公的機関のことです。
生活上、どうしても必要なお金において、公的機関は援助を行っております。
詳しくは、下記にて説明をしていきます。
社会福祉協議会の貸付制度を利用する
生活保護受給者が、お金を借り入れる手段としてまず考えるべきは、こちらの社会福協議会での貸付制度です。
こちらの協議会が行う貸付金には、下記の種類があります。
■総合支援資金(生活を支援する貸付金)
■福祉資金(介護サービスなどを支援する貸付金)
■教育支援資金(教育費用を支援する貸付金)
■不動産担保型生活資金(居住用の不動産を担保として生活を支援する貸付金)(※2)
(※2)社会福祉資金一覧 より引用
それぞれの目的に合わせた種類の貸付金を、選択されることをおすすめします。
また、種類による貸付限度額、返済期間は条件によってかなり細かく異なりますので、各市町村の担当の方にまずは問い合わせしてみましょう。
貸付けの対象となるのは?
こちらの貸付制度の対象となるのは、下記の世帯です。
■低所得世帯
⇒支援があれば独立可能だが、その支援を他から借りることができない世帯
■障害者世帯
⇒身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた人がいる世帯
■高齢者世帯
⇒65歳以上の高齢者がいる世帯
よって、「お金をどこからも借りられない」「おじいちゃんおばあちゃんの介護費が払えない」などの状況に陥っている世帯は、貸付けの条件に当てはまっているといえます。
貸付けの流れは?
実際の貸付けの流れは、下記の通りです。
@相談、借入れの申込み(申請書類を市町村の社会福祉協議会に提出)
A市町村の社会福祉協議会での申請書類の確認
B申請書類を都道府県の社会福祉協議会へ提出
C審査、借入れの可否決定
D貸付決定通知書または不承認通知書の受け取り
E(貸付決定の場合)借用書を都道府県の社会福祉協議会へ提出
F借用書の受領、貸付金交付
G都道府県の社会福祉協議会へ返済
このような流れで進んでいきます。
全ての流れを通して長い時間がかかりますので、お金が必要な日から逆算して、早め早めに申し込みして頂くことをおすすめします。
まとめ:お金が必要な時は目的と方法をしっかり考える
ここまでについてご説明してきましたが、いかがでしたか?最後にポイントをおさらいしておきましょう!
■生活保護中のキャッシングは法律では禁止されていないが、生活保護法の観点から認められていない
■キャッシングを行っていることがバレると、最悪受給停止もありうる
■もしどうしてもお金が必要になった場合は、公的機関(社会福祉協議会など)に相談する
■公的機関での借入れには時間がかかるので、余裕をもって相談する
再三申し上げますが、生活保護中のキャッシングは本当に何もメリットがありません。
どうしてもお金が必要になった時、そのお金が本当に必要なのか考え、もし必要ならば公的機関へのご相談をおすすめします。
以上、生活保護中のキャッシングをご紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました!